ワンクリック継続課金(サブスクリプション)
ワンクリック継続課金 導入の前に
本ガイドの内容
本ガイドは、(株)DGフィナンシャルテクノロジーが提供するVeriTrans4Gワンクリック継続課金サービスで提供されるID管理/決済機能、継続課金機能、および洗替機能を導入する開発者とその運用者向けのガイドです。
実現したい機能と運用ガイドの対応づけをしていますので、本ガイドで実現したい機能の概要を把握し、詳細な方法は運用ガイドを参照してください。
サービス概要
サービス概要
会員管理機能を利用することで、店舗様が運営するECサイト等の利用会員(消費者)と、決済に利用するクレジットカード情報、取引結果等を関連付けて管理することが可能です。この会員管理機能と「継続課金機能」を組み合わせることで、定期購入の代金やサービスの月額会費等の支払いのために、定期的に決済を行うことができます。
VeriTrans4Gでは、これらのサービスの総称を「ワンクリック継続課金サービス」と呼びます。
ワンクリック継続課金サービスを導入することで、以下の機能をご利用になれます。
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会員管理(ID管理)
サイトの利用会員(消費者)のIDと、クレジットカード情報、継続課金のスケジュールを登録します。
登録した情報は変更(更新)、削除が可能です。 -
会員IDを利用した決済
カード決済要求時に会員IDを指定することで、会員IDに紐付いたクレジットカード情報で決済します。
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継続課金
定期購入の代金やサービスの月額会費等の支払いのために、定期的に決済を実行します。
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クレジットカード洗替
クレジットカード番号や有効期限の有効性を確認し、新しい情報に更新します。
会員管理
会員管理
会員管理は、ワンクリック継続課金の基本となる機能です。消費者を会員として登録し、クレジットカード情報や取引を紐付けて管理することが可能です。
会員には、複数のクレジットカード情報を紐付けることができます。複数登録されたカードのうち1枚を「標準カード」として設定することができます。
標準カードについて
標準カードは、会員IDのみを指定して決済する際に使用されるカードとなります。
- カード情報を追加登録する場合、そのカードを標準のカードとして設定するかどうかを指定できます。新たに追加するカードを標準カードとして設定すると、今まで標準カードとして設定されていたカードは標準カードではなくなります。
- カード削除によって残ったカードが1枚になっても、自動的に標準カードになることはありません。
会員登録
会員の登録には次のようなパターンがあります。
- 会員のみ登録する
- 会員とクレジットカード情報を同時に登録する
- 会員と課金情報とクレジットカード情報を同時に登録する
- 決済時に会員とクレジットカード情報を同時に登録する
会員登録の方法には、次の2つがあります。
- MDKのコマンドでの登録 ・・・ 1件ずつの登録になります。
- CSVファイルでの登録 ・・・ 複数件数をまとめて登録できます。
詳細は別ガイドをご参照ください。
項目 | 参照ガイド |
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MDKコマンドでの登録 | |
CSVファイルでの登録 |
注) CSVファイルにクレジットカード情報を記載して運用する場合、PCI DSSへの準拠が必須になります。
決済時の会員登録
決済時に会員IDを指定することによって、会員登録や既存会員へのカード情報追加ができます。
登録パターンには次のようなものがあります。
- 新規会員ID、クレジットカード情報を設定し、決済すると、新規会員登録され、クレジットカード情報も同時に登録される
- 既存の会員ID、新規クレジットカード情報を設定し、決済すると、既存の会員に新規クレジットカード情報が追加される
決済時の会員登録方法には、次の2つがあります。
- MDKのコマンドでの登録
- CSVファイルでの登録
詳細は別ガイドをご参照ください。
項目 | 参照ガイド |
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MDKコマンドによる決済時の会員登録 | |
CSVファイルによる決済時の会員登録 |
既存取引IDを利用した会員登録
過去に行った取引で使用したクレジットカード情報を、会員IDに紐付けることが可能です。新規会員IDを指定した場合は、新規会員登録とカード情報登録を同時に行います。なお、過去に行った取引の結果に関わらず、カード情報を登録しますので、有効性の確認が取れていないカード情報も登録される可能性があります。
既存取引IDを利用した会員登録方法には、次の2つがあります。
- MDKのコマンドでの登録
- CSVファイルでの登録 (複数件をまとめて登録できます。)
詳細は別ガイド をご参照ください。
項目 | 参照ガイド |
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MDKコマンドのよる既存取引IDを利用した会員登録 | |
CSVファイルによる既存取引IDを利用した会員登録 |
クレジットカード情報の追加
1会員に対して複数のクレジットカードを登録することが可能です。複数のクレジットカードを登録する場合は、どれか1枚を「標準カード」として登録します。
会員にクレジットカード情報を紐付ける方法には、次の2つがあります。
- MDKのコマンドでの登録
- CSVファイルでの登録
クレジットカードをMDKコマンドで登録する際には、与信が発生します。この時の与信の取引IDは、「SCREENING_ユニーク値」となっています。また、標準カードフラグを"1"で登録すると、追加したカードが標準カードとして登録されます。
CSVで登録する場合は、与信は発生しません。そのためCSVでの登録ではクレジットカードの有効性は確認できません。なお、CSVで登録したカードは自動的に標準カードになることはありません。
詳細は別ガイド をご参照ください。
項目 | 参照ガイド |
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MDKコマンドでのカード情報追加 | |
CSVファイルでのカード情報追加 |
会員と取引との紐付け(決済時)
MDKでの決済時に、会員と取引を紐付けることができます。会員と取引を紐付けますと、MAPの取引検索で、会員IDを指定しての検索が可能になります。決済の電文に会員IDを設定すると、会員と取引が紐付けられます。未登録の会員IDを指定して決済を行った場合は、新規会員が作成されます。クレジットカード決済以外の取引も紐付けが可能です。
詳細は別ガイド をご参照ください。
項目 | 参照ガイド |
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MDKコマンドでの会員と取引の紐付け |
会員の退会、再入会について
会員データの保持期間は、無期限(永久保存)です。退会(Delete)した場合は保持日数経過後に物理削除されます。保持日数は1~400日を設定することが可能です。保存日数はMAPで設定してください。
物理削除される前であれば再入会(Restore)が可能です。再入会(Restore)した場合、以前入会していた時の情報(カード情報)を利用することが可能です。
同一カードの登録について
初期設定では同一のカードを複数の会員IDに登録可能となっています。重複して登録させたくない場合は、重複カードの登録チェック機能を有効にしてください。MAPの各種設定変更画面で設定が可能です。
会員IDを利用した都度決済
会員IDでの決済
会員にクレジットカード情報が紐づいている場合、クレジットカード情報を入力することなく、会員IDのみで決済ができます。 複数のクレジットカード情報が登録されている場合、通常は「標準カード」が利用されますが、カードIDを指定すれば、標準カード以外のカードでの決済が可能です。 詳細は別ガイド をご参照ください。
項目 | 参照ガイド |
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MDKコマンドでの会員IDのみでの決済 |
CSVファイルでの決済登録依頼
CSVファイルで複数の決済をまとめて実行することが可能です。
詳細は別ガイドをご参照ください。
項目 | 参照ガイド |
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CSVファイルでの決済登録依頼 |
注) 同時に処理できるファイル数には制限があります。決済登録依頼が集中した場合は、決済実行が遅れる場合がありますので、余裕のあるスケジュールで決済登録を行ってください。
継続課金
継続課金とは
継続課金を利用すると、会員に対して定期的な課金をすることが可能です。支払方法は、クレジットカードのみです。隔月や3か月に1回など、毎月でなくても課金ができます。
継続課金を登録するためには、まず課金グループを作成し、その課金グループに会員を紐付けます。課金グループと会員の紐付けは、MDKコマンドでの登録、CSVファイルでの登録の2つの方法があります。
※「ワンクリック継続課金サービス」の「継続課金機能」は、VeriTrans4Gが提供する継続課金機能です。
「キャリア決済」の「継続課金」とは異なるサービスです。
課金グループについて
継続課金を使用するためには、あらかじめ課金グループを登録する必要があります。課金に関する情報(課金金額、課金スケジュール等)を課金グループ情報として、ID(課金グループID)と課金グループ名を付与し管理します。
詳細は別ガイド をご参照ください。
継続課金の運用スケジュール
継続課金の登録は、課金日の前日までに行う必要があります。CSVファイルによる登録では、件数によっては弊社側の登録処理に時間がかかり、課金日に間に合わない場合もありますので、余裕のあるスケジュールでファイル伝送を行ってください。 継続課金の運用スケジュールの詳細は別ガイド をご参照ください。
項目 | 参照ガイド |
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継続課金の運用スケジュール |
継続課金の登録
詳細は別ガイド をご参照ください。
項目 | 参照ガイド |
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MDKコマンドでの継続課金登録 | |
CSVファイルでの継続課金登録 |
クレジットカードの洗替
洗替とは
洗替は、会員に紐づいているクレジットカード情報の有効期限の更新および有効性の確認をする機能です。継続課金機能と併せてご利用頂くことで、登録されているカードの有効期限切れ等による課金の失敗を減らすことができます。
注) クレジットカードの種類によっては洗替の対象にならない場合がありますのでご注意ください。
洗替の運用
弊社が提供する洗替サービスには、以下の2通りの運用方法があります。
サービスのご契約時に、どちらの方法を利用するか、もしくは2つとも利用するかを選択していただきます。
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弊社管理データの洗替(自動で毎月洗替)
会員に登録されたカード情報を洗替対象として、自動的に毎月洗替を行います。 -
CSVファイルで指定したクレジットカードの洗替 ※PCI DSSへの準拠が必須です。
店舗様がクレジットカード情報を保持している場合のみ、ご利用できます。
CSVファイルでカード番号の全桁を指定し、伝送したクレジットカード情報を対象として洗替を行います。
詳細は別ガイド をご参照ください。
項目 | 参照ガイド |
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弊社管理データの洗替 | |
CSVファイルで指定したクレジットカードの洗替 | テクニカルサポート([email protected])までお問い合わせください。 |
グルーピング
グルーピングとは
マーチャントIDをグループ化し、会員IDを複数の店舗様で共有することができます。
マーチャントIDをグルーピングすると、グルーピングされたマーチャントIDで登録した会員がすべて親のマーチャントIDの会員として登録されます。
グルーピングを利用する場合は、担当営業またはテクニカルサポートまでお問合せください。
グルーピングの例
3つのマーチャントIDのグルーピングを例に説明します。
MID: A123450000000001069952 子1
MID: A123450000000001069953 子2
※MID=マーチャントID
子1から accountABC を登録した場合、accountABC はA123450000000001069951 の会員として登録されます。
accountABCは、親MID、子1MID、子2MIDから利用可能で、退会なども全てのMIDで行えます。
子のMIDを廃止しても、親MIDに登録された会員は削除されません
注意事項
- すでに親、子1、子2に独立した会員が存在する状態でグルーピング設定を行うと、元の子1、子2の会員は利用できなくなります。
- マーチャントIDを廃止する場合、そのマーチャントIDで登録された会員は削除されずそのまま使用可能ですが、洗替を利用している場合は、そのマーチャントIDで登録したカード情報は自動で洗替されなくなる可能性があります。そのため、他の継続するマーチャントIDを利用し、洗替対象に設定する必要があります。